2012年5月7日月曜日

40年なんて、まだまだ若い!

■新日本フィル創立40周年記念特別演奏会
[2012年5月7日(月) すみだトリフォニーホール]

新日本フィルが「誕生」した40年前は、
ちょうどオーケストラの演奏会に通い出した頃。
音楽業の右も左もわからず、
ただ「生」で聴くオーケストラの響きに
ワクワクドキドキしていただけの中学生が目の当たりにしたのは、
「民間放送局の支援打ち切り」とか
「オーケストラの分裂」とか
「組合系と非組合系」とか
けっこう社会的で生々しい話題だったなぁ・・・。

オーケストラの経歴で40年なんてのはまだまだ若い。
そしてこの40周年を記念する演奏会も、
そんな「若さ」が漲っていた。

この場合の「若さ」とは、「未熟」とか「完成度の低さ」ではない。
「活力」とか「張り」みたいなもの。

プログラムは、
R.シュトラウス:組曲「町人貴族」
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
マーラー:交響曲第1番「巨人」

ワーグナーを軸として、
音楽的にも時代的にも影響しあった3人の作曲家の作品を組み合わせた
渋くて面白いプログラムだ。

指揮は、「若い」ダニエル・ハーディング。
メッツォ・ソプラノは藤村実穂子。

1曲目の「町人貴族」。
小編成のアンサンブルにピアノ(三輪郁)が加わったオケから、
なんとも張りと艶のある響きがして、びっくり。

2曲目の「ヴェーゼンドンク歌曲集」は、
オケの重厚な響きにのって歌い出された
藤村実穂子さんの張りのある声にびっくり。
3階席後方で聴いていたこちらの「耳」と「心」に
しっかりと音楽として伝わってくる演奏・歌唱で、
まさに感動的な名演。
Brava!

3曲目のマーラー「巨人」も、
透明感と勢いのある音作りで、
あぁマーラーはこんな響きを思い描いてこの曲を作ったんだな、
などと想像したくなるような快演。
ピアニッシモ部分の緻密な響きが印象的でした。
Bravi!

これからも新日本フィルの若さ漲る演奏活動を見守っていきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿