今回のN響定期は、二人のイタリア人が登場。
ひとりは、ミラノ生まれの指揮者ジャナンドレア・ノセダ。
そしてもうひとりは、トリノ生まれのチェリスト、エンリコ・ディンド。
この二人のイタリア男が、
ロシア物のプログラムで、
なかなか良い演奏を聴かせてくれた。
■N響第1723回定期公演
[2012年2月22日(水) サントリーホール]
曲目は、
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番
ラフマニノフ:交響曲第3番
ロシア物といっても、全くタイプの違う2曲だ。
ショスタコーヴィチの静かな情熱が秘められたようなコンチェルトを、
エンリコ・ディンドのチェロが繊細かつ歌心をもって紡いでいく。
ああ、イタリア人の演奏だな、と感心!
ラフマニノフの交響曲は、
その「甘ったるさ」ゆえにどうもあまり好きになれないのだが、
ノセダの情熱的な指揮姿を「観ながら」聴いていたら、
あっという間に時間が過ぎてしまった。
甘く歌謡的なメロディをたっぷりと歌わせながら、
オーケストラを駆り立てるように煽る。
おとなしく規律正しいN響が、
あと一歩情熱的になって、艶やかさを出してくれたら、
もっとワクワクするような演奏になっただろうに・・・。
でも、ノセダのエスプレッシーヴォな指揮を見ているだけで、
充分楽しめる演奏でした。

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