渋谷の小さな映画館で、
グレン・グールドを描いたドキュメンタリー映画を観る。
■「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」
[2012年1月25日(水) 渋谷・アップリンク]
原題は、“Genius Within The Inner Life of Glenn Gould”。
ミシェル・オゼとピーター・レイモントの共同監督による2009年カナダ映画だ。
映画の公式サイトはこちら
http://www.uplink.co.jp/gould/
映画の時間軸は、バッハの「ゴールドベルク変奏曲」による衝撃的なレコード・デビューから、その死まで。
グールドを追った記録映像に、プライベートで重要な役割をした3人の女性や緻密なレコーディング作業を共にしたスタッフ、プロデューサーやアシュケナージのような同僚ピアニストなどの証言映像を交えて坦々と追っていく。
そこからは、エキセントリックな言動に彩られた「天才」の「ミステリアス」な人生ではなく、
驚くほど穏やかな一人の男の純粋な人生が浮かび上がってきた。
ただ、その「穏やかさ」は、カナダの大自然のようで、他人との関係では時として不器用で、場合によっては周囲に牙をむくこともある。
それは、グールドという人が、限りなく「純粋」だった証し。
この映画を観て、グールドの弾くバッハやベートーヴェンを改めてじっくりと聴いてみたくなった。
音楽ファン、ピアノ・ファン、グールド・ファンならずとも、必見のドキュメンタリー映画です。

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