2012年1月19日木曜日

パガニーニの技巧と歌心

■アドリアン・ユストゥス ヴァイオリンリサイタル
[2012年1月19日(木) 紀尾井ホール]

メキシコ人ヴァイオリニスト、アドリアン・ユストゥスの演奏会を聴く。
プログラムは、パガニーニの「24のカプリス」全曲!と
ドビュッシーのソナタという変わった組み合わせ。

メキシコでヴァイオリンというと、ヘンリク・シェリングを連想してしまうが、
アドリアン・ユステゥスは、メキシコと縁の深い日本人ヴァイオリニスト黒沼ユリ子さんの“弟子”。
そして、パガニーニのカプリス全曲を演奏会の曲目にするくらいだから、テクニック至上かというと、温かく人間性と“歌心”がステージから感じられて好感の持てる演奏家だった

演奏は、24曲を番号順に演奏するのではなく、
調整や曲のイメージから順番を入れ替えて演奏。
そして、ほとんどの曲の前で、曲のイメージするところを短く客席に伝え、各曲ごとに拍手を受ける。
だから、通して演奏しても1時間半近くかかるところ、
パガニーニが終わった段階で9時近く。
それから15分の休憩をとって、ドビュッシーとアンコール3曲。
終演したのは9時40分頃!
図らずも体力勝負の演奏会となってしまったが、まとめて聴く機会など滅多にないパガニーニをじっくり堪能しながら、その技巧に驚嘆し、曲に込められた歌心を楽しむことのできた一夜でした。

ドビュッシーとアンコールでのピアノ伴奏は、
同じくメキシコ人ピアニストのラファエル・ゲーラ。

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