2012年1月8日日曜日

大好きなチェコ物で新年スタート!

暮れはポーランド生まれの“爺さん”の振る第九で感動したところだが、
新年はチェコの“爺さん”でコンサート始めとなった。
(“爺さん”好きにとってはたまらない年末年始である!)

■ラドミル・エリシュカ指揮、N響オーチャード定期
[2012年1月8日(日) Bunkamuraオーチャードホール]

曲目は、チェコのお国物プログラム。

スメタナ:「売られた花嫁」序曲
スーク:組曲「おとぎ話」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」

ラドミル・エリシュカはここ数年、
日本での評価と人気が急激に高まっているマエストロ。
実は小生も、札幌や大阪まで足を運んで、老マエストロのドヴォルザークやヤナーチェクに感動してきた手合いの一人・・・。
今回も新年の幕開けに真っ先に選んだのが、この演奏会というわけ。

エリシュカの指揮ぶりを今回あらためてじっくり観察したが、
その「拍」の正確さにびっくり。
建物でいえば「土台がしっかりしている」
絵画でいえば「デッサン力があり、構図がしっかりしている」
・・・とでもいうのだろうか。
とにかく、拍の取り方が明確で、変なブレがない。
よく音楽を指揮してるんだか、音楽に指揮されてるんだかわからない指揮者がいるが、
マエストロ・エリシュカはそんなことはない。
今が何拍目かはっきりわかるのである。
その上で、テンポの変わり目や緩急の指示を明確に出す。
だから、音楽が緩むことなく、作曲家が意図した響きと推進力でドラマが進行していくのだ。

80歳を超えて(1931年生まれというから、今年で81歳)、
この矍鑠ぶりに感服!

そして、その堅牢な音楽からは、チェコの風景や人々の暮らしぶりなど、
「民族性」が心地よい温もりをもって聴く者の心に響いてくる。

2曲目のスーク作曲「おとぎ話」など、
4楽章形式の交響曲風な構成の中で、
ボヘミアの森や草原、古城などが目に浮かぶような名演だった。

そして、メインの「新世界交響曲」は、
この超名曲の、まさにお手本となるような指揮ぶり。
そして、ドヴォルザークへの限りない愛情と共感、
チェコ音楽を演奏する誇り、のようなものが感じられた。

大喝采のBravo!と拍手に応えて、
ドヴォルザークのスラヴ舞曲から第10番「マズルカ」が
お年玉としてプレゼント。

2012年の幕開けを祝うにふさわしい、
幸福感に満ちた素晴らしい演奏会だった!
Bravissimo!!

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