2011年12月14日水曜日

求めていたのはもっと高次元のパフォーマンス

デュトワが指揮する12月のN響定期の3種類のプログラムの中で、
最もオーケストラの本領が試されるのが、このBプロの曲目なのでは。
で、楽しみにして出かけた・・・。

■シャルル・デュトワ指揮、N響第1717回定期公演
[2011年12月14日(水) サントリーホール]

ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
(ピアノ独奏:ニコライ・ルガンスキー)
バルトーク:オーケストラのための協奏曲

歴史のうねりの中で翻弄された、
ドイツ、ロシア、ハンガリーの作曲家の代表作。
いずれも、アメリカのオーケストラで初演されたところが面白い。
(ヒンデミットはニューヨーク・フィル、プロコフィエフはシカゴ響、バルトークはボストン響)
だから、作曲家の母国の国民性・民族性よりも、
作品のもつインターナショナルな普遍性を意識しながら鑑賞することにした。

それにしても、こういうプログラムだと、
オーケストラの「機能性」が如実にわかってしまう。
N響は・・・
悪くはないんだけど、各パート、というか楽員一人一人の音楽的「ベクトル」みたいなものがもう少し欲しいんだなぁ。
全体としては良くまとまっているんだけど、
こういうプログラムだと、まとまり過ぎて面白みに欠けるのだ。
自主的にまとまってしまうよりも、
各人・各パートの発信力がもっと欲しいんだなぁ・・・。

パフォーマンス不足で、ゾクゾクするような躍動感ある「音楽」を体感できなかったのが残念!

デュトワも、音楽監督時代とは違って今は「客演」の身分だから、そんなにオケをいじくらないし・・・。なんだか、「フォーメーションばかり気にしてゴールを決められないサッカーの外国人監督」みたいに見えてしまった・・・。

客席は沸いていたけれど、
デュトワとN響だったら、
もっと高い次元の演奏を期待したいところだ。

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