2011年10月19日水曜日

スクロバチェフスキ御大の名演

いやぁ、長~い演奏会だった。
「長~い」っていうのは、本番時間のことじゃなく、
指揮者とオケの名前・・・。
(ついでにホール名も長い)

■スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
[2011年10月19日(水) 東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル]

御歳88歳!!!のスクロヴァチェフスキ御大が、
首席客演指揮者をつとめるドイツのオケを率いて来日。

曲目は、
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

“爺さん好き”としては、足を運ばないわけにはいかない。

スクロヴァチェフスキの指揮には、これまでも読響やN響で何度も接している。
そして、老いてなお、というか老いて益々・・・いやいや、「老い」などとは全く無縁に、毎回、「骨太」で「矍鑠」とした音楽を聴かせてくれることに感服している。

今回も、いたるところにバランスの細工や微妙なニュアンスなど、様々な「味付け」を施しながら、それらがちっとも「作為的」にならず、曲全体が心地よい緊張感をもって弛緩することなく滔々と流れていく、演奏芸術の醍醐味に感動。

特に、弦の中音域や低音域をおろそかにせず、しっかりと響きの厚みと強度を作っていたのが印象的。そして時おり、こんな美しいフレーズが隠されていたのか、とハッとさせられるような瞬間があり、何度も聴いているはずの曲でも新鮮な体験ができる悦びがあった。

本当に感動的な演奏会というのは、曲が終わりに差しかかるにつれて、「あぁこのまま、いつまでも終わらないでほしい・・・」と思うもの。
まさに、演奏が終わってしまうのが惜しいような演奏だった。

拍手やブラボー!のフライングもなく、最後の和音の余韻がホール空間に消えていってから、爆発的な拍手とブラボー!(ホッとした)
オケの団員が引き揚げてからも、2度の指揮者ソロ・アンコール。1回目はホルン奏者、2回目はコンマスを伴って舞台に登場。うれしそうに拍手に応えるマエストロも、満足そうだった。

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