■ヨハン・シュトラウス「ウィーン気質」
[2011年10月10日(月)19時開演 ウィーン・フォルクスオパー]
オペレッタというものに普段あまり接する機会がなかったが、せっかくウィーンに来たのだから、ウィーンらしい演目を観ようということで、当日になってフォルクスオパーの「ウィーン気質」の切符を取る。
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| 夕暮れに浮かぶフォルクスオパー。赤のラインが印象的。 |
マイム役者演じる金ぴかのヨハン・シュトラウス像が舞踏会場の入り口で客からチップをもらったり、クリムトやフロイト、はてはフランツ・ヨーゼフ皇帝やエリザベート妃を思わせる人物などが登場したり、とまさにウィーン気分満点。
舞台美術も大胆で、フォルクスオパーの小迫りや回り舞台を効果的に使用しスピーディ。
歌手たちも芸達者で、理屈抜きで楽しめる。
「トリッチ・トラッチ・ポルカ」でのバレエ・シーンも見事!
そして、Wiener Blut(ウィーン気質)の二重唱が歌われたときには、思わず胸が熱くなった。
ウィーンでこそ味わえる、オペレッタの愉しい時間だった。
■モーツァルト「魔笛」
[2011年10月11日(火)19時開演 ウィーン国立歌劇場]
そして、Staatsoperの「魔笛」。
これも、モーツァルトとこの街に所縁の演目。
Marco Arturo Marelliの演出・舞台美術・照明による、2000年プレミア上演のプロダクション。
今回の指揮はアダム・フィッシャー。
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| 「魔笛」用の緞帳になって、開演を待つ・・・ |
この街で市民社会が力を得ていった時代に、モーツァルトとシカネーダーの共同作業で、
自由や幸福を謳いあげた、この「歌芝居」が創られたのだと思うと、感慨もひとしお。
「魔笛」というオペラ(というか歌芝居)は、ストーリー展開や人物の造形を厳密に考えると、おかしなところもたくさんある作品だが、ウィーンの街でモーツァルトの住居や葬儀が行われたという場所などを見物した後だと、死を直前にしてもなお、こんなに素敵な音楽を生み出したモーツァルトの才能に思いをめぐらせないわけにはいかない。
出演者は、パパゲーノのHans Peter kammerer、夜の女王のJulia Novikova、モノスタトスのBenedikt Kobelらに、もう少し声量があったらと感じた。
それにしても、さすがはウィーンの国立歌劇場。
アン・デア・ウィーン劇場でのプレミエから10年以上が経過し、引っ越し公演も含めて1000回以上も上演されているプロダクションにもかかわらず、しっかりとした水準に満足した次第。



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