■花組芝居「番町皿屋敷」
[2011年6月7日(火) 座・高円寺]
歌舞伎のもととなっている「かぶく」には、
「かたむく」という意味のほかに、
「いたずらをしたり異様な身なりをしたりして、
放埒にふるまう」(角川・古語辞典より)
という意味がある。
歌舞伎がほとんど博物館的になってしまった今、
「かぶく」という言葉そのままに「放埒な」舞台を創り続けているのが、
加納幸和氏率いる「花組芝居」だ。
今回の上演作品は、
岡本綺堂の「番町皿屋敷」。
いわゆる「いちま~い、にま~い・・・」のアレだが、
原作は、旗本・青山播磨と腰元・お菊の純愛もの。
幽霊は出てこない。
これを「花組芝居」は、原作に忠実に「歌舞伎」的に描き、
その古典世界の中に現代感覚のギャグや遊びを自由奔放に散りばめ、
小気味良いテンポで上演した。
若手劇団員たちの「古典」の表現もなかなかのもの。
しっかりとした技術的訓練がつまれているから、現代的なギャグや遊びで「脱線」しても芝居がダレない。歌舞伎の世界と行ったり来たりするのが、気持ちのいいスピード感で楽しめるのだ。
はっきり言って、楽しめました。
現代の「かぶきもの」たちの楽しい芝居に拍手!
この後、福岡と名古屋での公演もあるというから、
西日本の方はオススメですよ。
特に、福岡では神社の能楽殿での興行だとか。

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