2011年5月23日月曜日

長距離列車だっておまかせ!

先日のドヴォルザーク特集のプログラムが、チェコ国鉄のベテランSL機関士のような指揮ぶりで楽しめたので、ペトル・ヴロンスキー親方のもうひとつのプログラムにも出かけることにした。

■ヴロンスキー指揮、読売日響第504回定期演奏会
[2011年5月23日(月) サントリーホール]

曲目は・・・・
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番(独奏:清水和音)
マーラー:交響曲第5番

モーツァルトとマーラー、どちらもプラハとかチェコにゆかりの作曲家だ。

ドヴォルザークのときは、ローカルな急行か快速列車のような味わいだったが、
マーラーという「長距離列車」の長旅も大いに楽しめた。

ヴロンスキー親方の指揮ぶりは、「豪快」「闊達」「雄渾」「武骨」といった表現がぴったり。
音楽の「山」や「谷」を、大きなアクションで全身全霊で進んでいく。
情感を込めてたっぷり表現しているので、「長い」曲がそのまま「長く」感じられる。
でも、その「長さ」が苦痛にはならず、「車窓を満喫」できる旅の楽しさにつながるのだ。
マーラーの第5交響曲という、ある意味、見慣れた「景色」が人間の尺度で体感できた。

決してスマートな指揮姿ではないが、
こういう指揮者、好きだなぁ・・・。

ヴロンスキー親方、オーケストラ曲のときは安心して乗っていられるが、
合せもののコンチェルトは、けっこう危なっかしいところもあって、
かえって微笑ましかったりもするしね。
器用で無個性な指揮者が多い昨今、
こういう親方タイプで人間味の感じられるマエストロは貴重な存在。
けっこう気に入った!

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