2011年5月16日月曜日

チェコのSLでめぐるドヴォルザーク

■ペトル・ヴロンスキー指揮、読売日響
[2011年5月16日(月) サントリーホール]

まるでチェコ国鉄のSL機関士のような印象の指揮。
朴訥としていて親方気質。
派手さや優美さは微塵もない。
でも、カーブから上り坂、トンネルや鉄橋など、
鉄路の特徴を知り尽くして列車を走らせるベテラン機関士のよう。
それも、国際特急とか花形列車ではなく、
普通列車かせいぜいはローカルな急行か快速。

予定されていたズデニェク・マーツァルが震災の影響でキャンセル。
急きょチェコから来日したペトル・ヴロンスキーの指揮ぶりは、
見ていてそんな感じがした。

曲は、オール・ドヴォルザーク・プロ。
1曲目は、「それーっ!お祭りだーっ!!」とばかりに、
威勢よくはじまった序曲「謝肉祭」。
続いて、アラベラ・美歩・シュタインバッハーをソリストに迎えての
ヴァイオリン協奏曲。
後半は、交響曲第8番。
列車の車窓からチェコの山河や小さな町の景色を眺めるような、
楽しい演奏会でした。
(鉄ちゃんとしても有名だったドヴォルザークの特集だから、
そんなことを連想させたのかも・・・)

ただし、ペトル親方のチェコ国鉄SL列車。
深紅のドレスに身を包んだ美貌のソリストとの協奏曲は、
なんだか運転しずらそうだったな・・・。
ソリストは情感たっぷりに歌いあげるんだけど、
どうもチェコ人親方の呼吸とは微妙に違うよう。
正直なところ、なんだか曲が長く感じられてしまった。

読響には1987年以来2度目の客演だとか。
今年65才。
この人で、ヤナーチェクとかスメタナとか聴いてみたいな。

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