■イオン・マリン指揮、N響定期
[2011年1月19日(水) サントリーホール]
ルーマニア出身の指揮者イオン・マリンが振るN響定期。
プログラムはブラームスの「編曲物」ばかりによる凝った選曲。
ブラームス(ドヴォルザーク編):ハンガリー舞曲集から第17~21番
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
ブラームス(シェーンベルク編):ピアノ四重奏曲第1番
ね、なかなか凝ってるでしょ?
で、演奏はどうだったのかというと、悪くはないんだが、今一つ感動には遠いんだなぁ。
ブラームスのハイドン・バリエーションなんか、往年の名指揮者の実演や録音で、さんざん名演に接してきているだけに、プログラミングと同様、いろいろと凝った細工が音楽の自然な流れを妨げてしまっているよう。特に、冒頭の主題なんかテンポが遅すぎて、素材はわかったから早く変奏を聴かせてよ、とじれったくなってしまうほど。何事も考えすぎはよくないのかな。
「ピアノ四重奏曲」の最終楽章、“ロンド・アラ・ジンガレーゼ”、つまりジプシー風ロンドなんか、プログラム冒頭のハンガリー舞曲と好対照をなしていて、躍動感があってなかなか面白く聴けたけれども・・・。
音楽の深みとか自然な流れっていうのは、今の若手・中堅指揮者には望む方が酷なのかねぇ・・・。
なんだか昔を懐かしむ年寄りじみた感想になってしまった。

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