■METライブビューイング「ドン・カルロ」
[2011年1月9日(日) 新宿ピカデリー]
今年の「オペラ初め」は、生の舞台ではなく、映画館で。
METのライブビューイングのシーズン4作目、ヴェルディの「ドン・カルロ」だ。
休憩入れて4時間を超える上映だが、ワーグナーの楽劇なんかに比べて音楽のノリがいいし、「歌」があるし、喜怒哀楽のメリハリがあるし・・・ちっとも苦にならない。
配役は、ロベルト・アラーニャがタイトル・ロール。大奮闘。Bravo!。
フェルッチョ・フルラネットの国王フィリッポ2世、教会に操られ、息子には裏切られ、妻には愛されない王の苦悩が滲み出ていて、なかなかよろし。Bravissimo!
王妃エリザベッタのマリーナ・ポプラフスカヤは、顔の造作の印象からか、あえて意地悪く言えば,、高貴さと可愛らしさに欠けるかな。ま、これは女性の顔に対する好みの問題だけど・・・。あれだけエラが張っていて、目鼻口が顔の中央に集中しすぎているとねぇ・・・。
ロドリーゴのサイモン・キーンリーサイドは、ちょっと老け過ぎ?舞台向けというより映像向けのような細かな仕草が、かえって目障りなことも。
エボリ公女のアンナ・スミルノヴァは、「私の美貌が・・・」というにしては、ちょっぴり丸々しすぎ。ま、嫌いじゃないけどね・・・。
演出は、METデヴューのニコラス・ハイトナー。抽象化した大胆な舞台装置の枠組みの中に、伝統的ともいえる衣裳や小道具。主要登場人物の苦悩が、ドラマの中に解りやすく浮かび上がってくるような演出でBravo!

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