■「暖音~バッカスからの招待」
[2010年12月19日(日) 求道会館]
知り合いのバリトン歌手・春日保人さんが出演するバロック音楽のコンサートに出かけた。
場所は、本郷にある「求道会館」。
こんなところに、こんな立派な建造物があるとは知らなかった。
キリスト教会風の造りだが、仏教系。
正面には六角堂があり、中に仏様がいらっしゃる。
その前に、クラヴサンを置いて演奏。
会場は何とも優しい音がして、気持ち良く音楽に身を委ねることができる。
演奏会のタイトルは・・・
「暖音~バッカスからの招待」
出演は・・・
春日保人(バリトン、フラウト・トラヴェルソ)
玉木祥子(フラウト・トラヴェルソ)
春日万里子(クラヴサン)
春日保人さんは、バリトン歌手であるばかりでなく、リコーダーやフラウト・トラヴェルソも演奏し、いつも多彩なプログラムで楽しませてくれる、素晴らしい才能の持ち主です。
プログラムは、マラン・マレ、フランシス・クープラン、オトテール・ル・ロマン、ジャン=フィリップ・ラモーなど、フランスの宮廷で活躍した作曲家の作品で構成。
第1部のラストには、ルイ・ニコラ・クレランボーのカンタータ「ポリュペモス(一つ目巨人)」からのレシタティフとエール。第2部のフィナーレには、ボワモルティエのカンタータ「四季」より、酒の神バッカスを謳った『秋』。
仏様の前で聴くことを考えると、茶目っ気にあふれた選曲だが、仏様もきっと微笑みながら一緒に楽しんでくださったことだろう。(だいぶ前、秩父のお寺の本堂でコメディア・デラルテを上演したことがあったが、この時も住職さんはとても喜んでくださった。)
滅多に聴く機会のない曲ばかりだったが、心休まる空間に響く、まさに「暖かい音」に癒されながら、楽しいひと時を過ごすことができた。
こういう音楽会もいいもんだ。

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