
いいなぁ、こういうタイトル。
「音楽史」に『反』がついて、しかも副題が「さらば、ベートーヴェン」!
こういう挑戦的なタイトルにはついつい惹かれてしまう。
日本におけるクラシック音楽って、バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン・・・ときて、あとはシューベルトだのブラームスだの・・・。ドイツ・オーストリア系が主流みたいなところがある。(世界的にみても、そうか・・・)
でも、音楽で使われる用語はイタリア語ばかりだし、オペラだってイタリア発祥だし、ヴァイオリンだってイタリアのクレモナが有名だし・・・。モーツァルトだってチャイコフスキーだってイタリアに旅行して、その風土や芸術に影響を受けた。
でも「音楽史」という、まじめな歴史ジャンルの中では、なぜかドイツが主流。
イタリアは、音楽家たちが刺激を受けた土地ではあるが、「音楽」を体系化したのは偉大なるドイツ!
こういう「歴史」を作ったのは、実はドイツの学者たちだったというわけ。
歴史というものは、権力を握った「支配者」や「為政者」が、自国の都合のいいように作文するもの。
音楽も然りで、その歴史観が遠く極東の島国の小学校の音楽室の肖像画にまで影響を与えているのだ。
毎日のように第九が鳴り響く年末に、世の中をちょっと斜に構えて、この本のページをめくってみてはいかが?
歴史を検証する意味で、とても真面目で参考になるオススメ本です。

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