2010年10月18日月曜日

未来のオペラ歌手たちにBravi!

■国立音楽大学大学院オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」
[2010年10月16日(土)&17日(日) 国立音楽大学講堂大ホール]

週末は、国立音大の大学院オペラを鑑賞。
国立音楽大学では、ここ3年ほど、わがデラルテ舎・光瀬名瑠子が、オペラ科の院生を対象にコメディア・デラルテの特別講義をさせていただいている。
それもあって、7月の猛暑の中、コメディア・デラルテのカノバッチョ(寸劇)作りで奮闘していた若者たちをソロや合唱の中に見つけ、なんだか半分父兄になったような気持ちで、応援しながら観賞させてもらった。

今年の演目は、モーツァルトの「コシ・ファン・トゥッテ」。
重唱やアリア、レシタティーヴォ、合唱などなど、「音楽」が次から次へと魅力的に展開して、モーツァルトのオペラの中でも最も好きな作品だ。

演出は、中村敬一氏。
ダ・ポンテとモーツァルトが作った台本と音楽に忠実に、実に細かい部分まで丁寧に作っている。
未来のオペラ・スターの卵たちの研讃の成果を披露するための上演なので、変な読み替えや新解釈はない。
だから、作品に折り込まれた世界が、解りやすく視覚化されていく。
時間をかけて、丁寧に作り上げられていることも十分感じられた。

そりゃあ、技術や表現の面ではまだまだ改善すべき点も多いのだろうが、それを補って余りある質の高い公演。これまで「コシ・ファン・トゥッテ」には何度も接してきたが、今回初めて歌やレシタティーヴォであらわされている趣向まで明確に解って大いに楽しめた。

コメディア・デラルテ特別講義で体験したことが、今回のオペラ上演で少しでも「肥やし」になったであろうことを信じて・・・・Bravi!

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