2010年7月9日金曜日

カンブルランの仕掛けにBravo!

■シルヴァン・カンブルラン指揮、読売日響
[2010年7月8日(木) サントリーホール]

この春、読売日響の常任指揮者に就任したカンブルラン指揮による演奏会。
なんといってもプログラミングの面白さに魅かれて出かけた。

ハイドン、ヴァレーズ、マーラーですよ。

前半は、ハイドンの「天地創造」から序奏とヴァレーズの「砂漠」。
音楽で「カオス」を表したハイドンと、初演時の大騒動となった前衛作曲家ヴァレーズ。
そして後半は、マーラーの「大地の歌」。
全体を「大地」というキーワードで括っているようだ。

しかも前半、ハイドンとヴァレーズが続けて演奏された後、再びハイドンが繰り返された。
ハイドンの「前衛性」とヴァレーズの「聴きやすさ」が浮き彫りになり、あたかも一つの楽曲のよう。

クラシックの演奏会って、作品ごとに個別に演奏するのが当たり前のようになっているが、プログラムによっては、こうした「メドレー」とか「反復」のような趣向にどんどんチャレンジしてもいいんじゃないだろうか。演奏会そのもののコンセプトが明確になり、表現者のメッセージが伝わり易くなるのなら・・・。何といっても、コンサートは生の舞台芸術。名曲の名演ももちろんいいが、舞台から発せられるメッセージに共感したり触発させられる体験は、「生」ならではの大きな魅力だ。

カンブルランの「仕掛け」、これからも楽しみだ!

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