2010年7月18日日曜日

オペラな三連休(第1日)

■二期会「ファウストの劫罰」
[2010年7月17日(土) 東京文化会館]

梅雨も明けて本格的な夏到来!
夏の初っ端は、オペラ三昧の三連休である。

まずは第一弾。
二期会によるベルリオーズ「ファウストの劫罰」。

この作品は、一昨年のMETライブビューイングで観た、ロベール・ルパージュの、映像を駆使した鮮烈な演出が記憶に新しい。
今回の二期会公演は、ダンスカンパニー「H・アール・カオス」の大島早紀子の演出。

もともとこの作品、「オペラ」ではなく「劇的物語」。
独唱と合唱入りのオーケストラ作品だから、場面も断片的だし、ドラマとしての演劇性も中途半端。それをダンスの分野のクリエイターによって、スペクタクルな舞台作品にしようというのが企画の原点なんだろう。

スペクタクル性という点では、宙づりやフライングなどを駆使したH・アール・カオスの「舞踊」が、ある意味存分に効果を発揮。でも、「オペラ」の要素が舞踊の「伴奏」に陥ってしまっているようで、これって本末転倒じゃないの?
なんだか、「庇を貸して母屋を取られた」ような感じ・・・。

演出も、ダンサーが登場している場面はいいのだが、歌手だけのシーンになると、とたんにつまらなくなる。(2部の酒場のシーンは、合唱に効果的な動きを演出して面白く作ってあったが・・・)
そもそも、H・アール・カオスの大がかりな舞台空間と、ドラマに充分な緊密な舞台空間とでは、「空間の広さ」に差がありすぎるんじゃないかなぁ・・・。

とにもかくにも、オペラを観に行ったのに、歌手も合唱もオケも、ダンスの伴奏をさせられているような舞台に、どこか釈然としない気持ちを抱いてホールを後にした次第。

「体調不良」で降板した林美智子さんに替ってマルグリートを歌った小泉詠子さん、丁寧で、清楚で、なかなかの好演でした。

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