■インバル&都響、マーラー「復活」
[2010年6月18日(金) ミューザ川崎シンフォニーホール]
実に見事なマーラーだった!
インバルの「復活」を聴くのは、もう何回目だろう。
N響でも、フィルハーモニア管でも、そしてもちろん都響でも。
しかし今回は、そのインバル&都響が、ミューザ川崎シンフォニーホールでマーラー「復活」を演奏するというので、多摩川を渡って川崎に出かけた。
理由は、このホールの素晴らしい音響空間で、インバル&都響のマーラーを実体験したかったから。
そして、期待に違わず、見事な演奏。
至福のマーラー体験となった。
何よりも、オケの音が舞台から湧き上がってくるのが「見える」。
ホールも素晴らしけりゃ、インバルの手腕もさすが!そして、それに応える都響の底力!!
その素晴らしい音響空間の中で、インバルは曲に様々な表情をつけながら、マーラーの大きなうねりを構築していく。
その姿は、まるで司祭のよう。
終楽章クライマックス、オルガンが加わるところなど、地底から湧き上がるオケの音と、天から降り注ぐオルガンの音、そして「人間」に力づよい合唱が一体となってホール空間を満たし、まさに「復活した~!」というよろこびで背筋がゾクゾクした。
そして素晴らしかったのは曲終わり。
最後の和音の余韻を充分堪能してから、幾分控え目に起こった拍手。
そして爆発的な大喝さい!
演奏が見事なら、お客も見事だった。
演奏家、曲目、ホール、聴衆・・・・演奏会を構成する全ての要素が素晴らしい化学反応をして、心に残る一夜となった。
これぞ!マーラー。
ヘンテコリンな超高速マーラーに辟易したばかりだったから、マーラーの醍醐味を味わいたいという音楽的渇望も充分満たされ、こちらの心も「復活」いたしました。

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