2010年6月6日日曜日

VIVA!南イタリア

■アッコルドーネ公演
[2010年6月5日(土) 三鷹市芸術文化センター風のホール]

客の心をつかんだら、「古楽」と「民俗音楽」の垣根をひょいっと飛び越え、南イタリアの地に舞い降りた・・・そんな心躍るような楽しいコンサートだった。

前回も今回も、日本公演のチラシに使われている中心メンバーで歌手のマルコ・ビーズリーの特異な表情(スキンヘッドに鬼気迫る表情)もあって、どんな音楽をするグループなのか気になっていたのだ。今回は、コンサートに「フラ・ディアーヴォロ」とタイトルをつけ、ナポリやプーリア、カラブリア、バジリカータなど南イタリアの伝承歌謡で構成。フラ・ディアーヴォロ~悪魔の修道士・・・・スキンヘッドの彼がそうなのか???

今回のメンバーは、歌のビーズリー、音楽監督でチェンバロとオルガンのグィード・モリーニ、バロック・ギターのステファーノ・ロッコ、テオルボのフランコ・パヴァン、リュートのファビオ・アックルソ、そしてフレーム・ドラムのマウロ・ドゥランテの6人。
演奏された曲は、スペインやギリシャ、ナポレオンのフランス軍やイタリア共和国など、支配階級に翻弄されながらも、たくましくしたたかに生きた民衆が、日々の生活の中で歌い奏でた音楽だ。様々なタランテッラや伝承歌謡をビーズリーとモリーニが「古楽」の節度と教養で構成。マルコ・ビーズリーの表現と、若いマウロ・ドゥランテのフレーム・ドラムの妙技が、他のメンバーの節度を保った演奏表現に乗って冴えわたる。
カラブリアに伝わるルッフォ枢機卿の軍隊の歌「高らかに打ち鳴らせ」の勇ましい行進曲風な曲から、戦いが済んで民衆には辛い生活の日々が戻っただけだと訴えているような「馬車引きの歌」への流れで締めくくられるコンサートのフィナーレが秀逸。南イタリアの荒れた大地と乾いた風が見えた!

とにもかくにも、南イタリアへの観光的な興味に終わることなく、プログラムの根底に存在している「民衆」を実感できたコンサート。アッコルドーネという古楽グループ、今後の企画からも目が離せそうにない。次はどんな切り口でプログラムを組んでくれるのだろうか。楽しみだ。

そうそう、アフターコンサートには、もちろんナポリ風ピッツァの店に直行!
マルゲリータやフンギ・ビアンコの熱々ピッツァと白ワインで胃袋にも南イタリアの風を入れてあげました。

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